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自分が40代になったことが信じられない40代のために!

【マンガ】ゴールデンカムイ 11巻 最凶夫婦、稲妻強盗編 ★★★★☆

 

 

今回のゴールデンカムイ11巻はなんか、密度が濃かったなあ。最凶夫婦、稲妻強盗編と変態(ほとんど全員だが・・)獣姦医師編が半分くらい?と2つはいっているからかなあ

電子書籍なので厚みはわからないのだけど、通常より1.5倍ほど厚いんじゃ?と思えるほど

 

で、タイトルの最凶夫婦、蝮のお銀と稲妻強盗慶一郎。

お銀には蝮の刺青、そして慶一郎には例の地図刺青が。

この二人組と土方勢の下っ端が組んで賭場強盗を計画しますが、実はそれは鶴見勢の仕掛けた刺青人皮を囮にした罠でした

なんかまどろっこしいような、偶然だよりのような・・

当時の北海道の人口はかなり少なかったでしょうし、さらに刺青を持っているのは囚人とかの裏社会なのでもっと狭いだろうから、そんなものなのかなあ

 

最後は賭場で待ち伏せしていた鶴見勢により殺されました。まだ生まれたばかりの赤ん坊がいましたが、アシリパさんのフチのところに預けられた。

 

この夫婦、凶悪ではあったけど変態ではなかったな。預けられた赤ん坊の再登場の可能性はあるのだろうか。フチのところにいるので出ては来るだろうけど、4~5歳にならないとキャラとしてはなあ

 

それから刺青人皮の保有数整理

おい、鶴見勢の左下「だれ?」前巻で病院にいた人じゃん

 

 

 

★マイナス1の理由は、最近行動理由がよくわからんのだよなあ

 

杉元勢はのっぺらぼうに会いに網走刑務所に向かっているにしては、途中で寄り道ばかりだし、白石が捕まったり、詐欺師を監獄におくりこんだり、なんか今ひとつ状況が行き当たりばったり

鶴見、土方に関しては合同できそうな感じなんだが

 

 

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【マンガ】衛府の七忍 4巻 ★★★★☆山口貴由考察 これはいいヤマグチ【考察】

その昔、山口貴由少年チャンピオンで「覚悟のススメ」を連載してた頃、ボクNiftyserveの少年チャンピオン会議室で毎週熱く語ってましてから!

Win95が出たか、出てないかの頃ですから!

 

 

・・20年以上昔なのかあ・・

 

で、その後も山口貴由はずーっと読んでいるわけですが、

彼のマンガのX軸は

+ヒーロー/-マゾヒズム

Y軸は

+希望/-地獄

あたりかな、と思っているわけです。

 

X軸で言えば彼のマンガでは常に肉体が痛めつけられます。内蔵も出てくるし皮も剥がれるし。ただそこで痛みを痛みとして受け付けるのか、ヒーローとして我慢するのか、が作品・主人公により異なる

Y軸では、未来の為に戦っているのか、それとも地獄を終わらせるための戦いなのか。

 

山口貴由の2大看板と言えば、覚悟のススメシグルイだと思っていますが、

 

覚悟のススメ X:Y=80(ヒーロー):80(希望)

シグルイ X:Y=-10(マゾヒズム):-50(地獄)

 

 

くらいじゃないかと勝手に思ってたりするわけです。

自分としてはやはり覚悟のススメがベストだと思ってますので、+寄りを希望したい

エクゾスカル零は+50ヒーロー:-80地獄だな

 

 

で、この衛府の七忍ですが

X:Y=70(ヒーロー):30(希望)

くらい

 

今回の4巻ではチェスト連発でかなり希望値が上がった

 

長くなってきたので続く

 

 

 

 

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【マンガ】銀河英雄伝説 7巻 ネタバレ 田中芳樹/藤崎竜 ★★★★☆

このフジリュー版銀英伝を読み始めてから、オリジナルの銀英伝が読みたくなった。で、いろいろ探したんだが

 

銀河英雄伝説1 黎明篇 (らいとすたっふ文庫)

銀河英雄伝説1 黎明篇 (らいとすたっふ文庫)

 

電子書籍ではこの形しかない。

ハッキリ言って、失望極まりない。なんだこの表紙は。

加藤直之の表紙がついていてこその銀河英雄伝説だろう!(非アニメ派)

しょうがないので、トクマ・ノベルズ版で加藤直之が表紙の物を探すがこれもない。

 

銀河英雄伝説 (トクマ・ノベルズ)

銀河英雄伝説 (トクマ・ノベルズ)

 

 

今簡単に入手できるのは創元SF文庫版のようだ

 

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

 

 

うーん、らいとすたっふに比べると全然マシ、なんだけどもやはりトクマ・ノベルズ版がいいなあ、と。結局amazonで中古本を漁り、外伝含めて全部徳間版を買った。今ならまだ手に入るぞ!

 

 

そしてようやく本題

 

フジリュー版銀英伝もようやく原作1巻に追いつき、初のラインハルト対ヤン

本編最初の戦役で、ラインハルトが3倍の敵に囲まれようとしたところを個別撃破し、最後にヤンと引き分けに終わる。

ラインハルトとヤンは引き分けたとは言え、帝国軍はその前に2艦隊を壊滅させており、死者数で言えば圧倒的に共和国のほうが多い。共和国内でも戦争に反対する人間がいるが、口にだすのがはばかられるようなよろしくない雰囲気

ヤンの友人ジャン・ロベール・ラップの婚約者ジェシカ・エドワーズ

この辺のキャラの造形がフジリューっぽくて非常にいい

せっかくのコミカライズなんだから、こういったキャラの肉付けとか大歓迎したい

 

ヤンに関しても、原作より若い雰囲気かなあ

でも原作でも、アニメでもない雰囲気で好印象です。

共和国では、トリューニヒトが勢力を増す中、対抗するためにイゼルローン要塞に向かうことになります。

シェーンコップはこれかあ。もう少し細身の美男子のイメージだったんだが

それから時々出てくるゼッフル粒子、気体爆薬だ!って昔は思ってましたけど・・

よく考えたらプロパンガスと何が違うの?

可燃性のガス、だろ?

 

 

帝国では重要登場人物2名が登場

オーベルシュタイン

そしてヒルデガルド

 

オーベルシュタインは今まで見てきた中で一番イメージ近いかもなあ。ヒルダは逆にこんなイメージではなかったな。もう少しおしとやかな感じだった。

 

この二人はキルヒアイス亡き後のラインハルトの最側近と言っても良いわけで、これからの活躍に期待

 

 

 

 

 

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【ミステリー】QED 六歌仙の暗号 高田崇史★★★☆☆ 薀蓄のための殺人事件 その1ミステリー編

 

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

 

七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!? ご存知、桑原崇が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。大人気シリーズ第2弾!

 

 

 

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これに続き数年ぶりの再読。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総評としては、前作と同じく薀蓄のための殺人事件となっており、「殺人事件2:薀蓄8」と言ったところ。京極夏彦に非常に近いものを感じるが、残念ながらレベルが落ちる。薀蓄と殺人事件が乖離していて、ときに殺人事件のことを忘れそうになる。

 

殺人事件については、合計3件(貴子の兄健昇を入れると4件)の殺人があるが必然性が薄く、動機にもトリックにも納得もできなかった。

 

第1の事件:佐木教授

最後の方で木村助教授とこの佐木教授の関係について、タタルが話す場面で

「畑違い同士のお二人が、どうして家族ぐるみで親しくなったのか、その理由が判然としない……。」

 

これに対する説明が

「木(紀)を佐(たす)ける」家柄だからってのは、ねえ。

 

いや、同じ大学の教員なんだから仲良くなってもいいじゃん・・

逆に1000年も昔の家同士の繋がりを持ってくるほうが不自然じゃん・・

 

それからトリック

密室であるように見せかけるために犯人である木村が鍵がかかっているフリ

そのまま鍵を壊して侵入

密室完成

 

これはムリ。

本当に密室だったのか絶対に警察が鍵を調べます。密室なのか違うのかで、自殺他殺の判断に大きな影響を与えるんだから、ドアノブは指紋も含め「本当に鍵がかかっていたのか」は絶対に調べます。鍵がかかっていた状態で壊れた場合ロック部分に傷が入ったり損傷しているはずですが、「鍵がかかっているフリ」で壊した場合ロック部分は無傷です。速攻で「木村怪しい」ってなります

 

第2の殺人:星田 秀夫

これはトリックらしいトリックではないけれど、ダイイングメッセージの「七+、」を「七」って思い込むのが不自然でしたねえ。ちょっと警察が決めつけすぎです。

殺す理由にしても弱かったなあ。この人は「キクがあったからこの道を通れなかった」って状況を作るためだけに出演かつ殺害されたとしか思えない。佐木殺害現場の役は貴子でもよかったんだしね。

 

第3の殺人:木村継臣

これもトリックらしいトリックでもなし

 

殺人未遂:斉藤貴子

「チャイムを押してから、ノックをするまでのほんの刹那の間に、犯人はその距離を飛ぶように走って、ドアを開けたのか?」

 

ホテルの部屋を訪ねるのにチャイムを鳴らしてすぐノックする?

ピンポーン トントントン

ってやる?

普通はどっちかだけだし、チャイム鳴らして反応を待って、反応がなければもう一度チャイムを押すかノックするかだよね?

このタタルの言い方だと、チャイムとノックの間隔は「刹那」でしょ?それはなくない?

 

全体的にやはりアラが多い

第1作の「百人一首の呪」でのお手伝いさんのアレに比べると、インチキ感は低いがミステリーとして強引過ぎる。

 

六歌仙七福神については、多分次回