【マンガ】アトム・ザ・ビギニング3巻 ★★☆☆☆ 鉄腕アトムである必要はあるのか?アトムに対する愛はあるのか?
あれ?2巻のブログ書いてなかった?
それはともかく。
3巻です。今回はタイトルにある通り。
鉄腕アトムである必要はあるのか?
アトムに対する愛はあるのか?
確かに、若かりし頃の天馬博士もお茶の水博士も、草井も、猿田も、手塚治虫らしいスターシステムで出てきます。アトムのプロトタイプA106も、そしてイワンなど後のアトム本編に出てくるロボットやそのプロトタイプも出てくる。
だけど、それは名前と顔が同じだけの別の存在にしか思えない。
特に主役であるA10-6とアトムが繋がらないのが致命的。
どうだろう。いくらプロトタイプとはいえ無表情に人間を放り投げる姿は後のアトムに繋がるだろうか。
おそらく今から出てくる重要なフレーズとして、鉄腕アトムにはロボット法という法律があります。アシモフのロボット三原則に通じるものはあるんですが、それと見比べてもうーん
- ロボットは人間を幸せにするために生まれたものである。
- ロボットは人間につくすために生まれてきたものである。
- ロボットは人を傷つけたり、殺したりしてはならない。
- ロボットは造った人間を「父」と呼ばなくてはならない。
- ロボットは何でも作れるが、お金だけは作ってはならない。
- 男のロボット、女のロボットは互いに入れ替わってはならない。
- 無断で自分の顔を変えたり、別のロボットになったりしてはいけない。
- 大人に造られたロボットが子どもになったりしてはいけない。
- 人間が分解したロボットを別のロボットが組み立ててはいけない。
- ロボットは人間の家や家具を壊してはいけない。
- その目的にかなうかぎり、すべてのロボットは自由であり、自由で平等の生活を送る権利を持つ。
- ロボット省の許可なくして無断で国を離れ行動をとるものは、エネルギー無期限差し止めまたは解 体の刑に処する。
- ロボットは人間を信ずべし。
おそらくこの時代はまだロボット自体がこのレベルまで行ってないのは確かでしょう。ですからこの法律自体が存在してないこともわかる。
でも、アトムが人間に暴力を振るう姿は、僕たちが見たかったアトムの前日譚なんだろうか。
個人的にはこのロボット法が制定される過程が書かれていくのかなとは思っているけれど、なんだかなぁ。
天竺が遠すぎて三蔵法師に文句を言う堺正章の気分ですよ。見えねえ、見えねえよ、お師匠様!本当に天竺につくのかよ!
なんだかねえ、アトムという食材をもとに料理を作っているのはわかるんですけど、素材の良さが出てないという感じですかねえ。
この辺の説明もカサハラテツローの趣味なのか妙にしつこい。しかもなんか古臭い。哲学的ゾンビはまだしも、アラン・チューリングはさすがにこの未来では時代おくれすぎるんじゃなかろうか。
アラン・チューリング本人は逸話が多くて面白いんですけど、やはり2016年の現代としてはAlpha GOの話から発展させて欲しかった気がする。
本誌掲載時とイ・セドゥル対戦とどっちが早かったんでしょうね。
ちょっと長くなったのでパート2行きます、戦国時代から伝わってる茶碗にコーラ入れて飲んでいるような・・コーラ好きですけど。
もっと素材の良さを活かそうぜ!
やっぱり思い入れ補正があるとはいえ、こちらの圧勝