蒼穹の昴 ★★★★★+「泣け」と言われたところで泣いているような悔しさを時々感じてしまうわけですが
書評 感想
10年以上昔に購入し、何度も再読し、そしてまたKindle版を購入。
清こそが最後の中華。現在の中国に言いたいことは多々あれ、殷から周、春秋戦国、秦の始皇帝、項羽と劉邦の楚漢戦争、三国志、南北朝や隋唐それからそれからと古代中国に対する憧れは間違いありません。清は乾隆帝を頂点として中国文明のある意味精髄。憧れるわー。
もともと上下巻のところを、4巻に分割しているためこの第1巻はほぼ導入部。ここでまだ判断するのは早い。
もう、春雲のけなげさに涙を流さずにいられない。なんというか浅田次郎の本を読むと「泣け」と言われたところで泣いているような悔しさを時々感じてしまうわけですが、それでも涙は止まらない。
第1巻ということで、春雲は西太后のお気に入りとなるために老宦官たちの特訓を受けているところ。文秀は未だ新人官僚として第1歩を踏み出したところ。まだまだこれからというところで、見どころはこれからのお楽しみですね。
日本には纏足と宦官は導入されず、本当に良かった。