【マンガ】銀河英雄伝説 7巻 ネタバレ 田中芳樹/藤崎竜 ★★★★☆
このフジリュー版銀英伝を読み始めてから、オリジナルの銀英伝が読みたくなった。で、いろいろ探したんだが
電子書籍ではこの形しかない。
ハッキリ言って、失望極まりない。なんだこの表紙は。
加藤直之の表紙がついていてこその銀河英雄伝説だろう!(非アニメ派)
しょうがないので、トクマ・ノベルズ版で加藤直之が表紙の物を探すがこれもない。
今簡単に入手できるのは創元SF文庫版のようだ
うーん、らいとすたっふに比べると全然マシ、なんだけどもやはりトクマ・ノベルズ版がいいなあ、と。結局amazonで中古本を漁り、外伝含めて全部徳間版を買った。今ならまだ手に入るぞ!
《外伝1-4巻付き》銀河英雄伝説 1-10巻(マーケットプレイスセット) (トクマ・ノベルズ)
- 作者: 田中芳樹
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1989/07/31
- メディア: 新書
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そしてようやく本題
フジリュー版銀英伝もようやく原作1巻に追いつき、初のラインハルト対ヤン
本編最初の戦役で、ラインハルトが3倍の敵に囲まれようとしたところを個別撃破し、最後にヤンと引き分けに終わる。
ラインハルトとヤンは引き分けたとは言え、帝国軍はその前に2艦隊を壊滅させており、死者数で言えば圧倒的に共和国のほうが多い。共和国内でも戦争に反対する人間がいるが、口にだすのがはばかられるようなよろしくない雰囲気
ヤンの友人ジャン・ロベール・ラップの婚約者ジェシカ・エドワーズ
この辺のキャラの造形がフジリューっぽくて非常にいい
せっかくのコミカライズなんだから、こういったキャラの肉付けとか大歓迎したい
ヤンに関しても、原作より若い雰囲気かなあ
でも原作でも、アニメでもない雰囲気で好印象です。
共和国では、トリューニヒトが勢力を増す中、対抗するためにイゼルローン要塞に向かうことになります。
シェーンコップはこれかあ。もう少し細身の美男子のイメージだったんだが
それから時々出てくるゼッフル粒子、気体爆薬だ!って昔は思ってましたけど・・
よく考えたらプロパンガスと何が違うの?
可燃性のガス、だろ?
帝国では重要登場人物2名が登場
オーベルシュタイン
そしてヒルデガルド
オーベルシュタインは今まで見てきた中で一番イメージ近いかもなあ。ヒルダは逆にこんなイメージではなかったな。もう少しおしとやかな感じだった。
この二人はキルヒアイス亡き後のラインハルトの最側近と言っても良いわけで、これからの活躍に期待
銀河英雄伝説 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 田中芳樹,藤崎竜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/08/18
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【ミステリー】QED 六歌仙の暗号 高田崇史★★★☆☆ 薀蓄のための殺人事件 その1ミステリー編
「七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!? ご存知、桑原崇が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。大人気シリーズ第2弾!
これに続き数年ぶりの再読。
以下ネタバレあり
総評としては、前作と同じく薀蓄のための殺人事件となっており、「殺人事件2:薀蓄8」と言ったところ。京極夏彦に非常に近いものを感じるが、残念ながらレベルが落ちる。薀蓄と殺人事件が乖離していて、ときに殺人事件のことを忘れそうになる。
殺人事件については、合計3件(貴子の兄健昇を入れると4件)の殺人があるが必然性が薄く、動機にもトリックにも納得もできなかった。
第1の事件:佐木教授
最後の方で木村助教授とこの佐木教授の関係について、タタルが話す場面で
「畑違い同士のお二人が、どうして家族ぐるみで親しくなったのか、その理由が判然としない……。」
これに対する説明が
「木(紀)を佐(たす)ける」家柄だからってのは、ねえ。
いや、同じ大学の教員なんだから仲良くなってもいいじゃん・・
逆に1000年も昔の家同士の繋がりを持ってくるほうが不自然じゃん・・
それからトリック
密室であるように見せかけるために犯人である木村が鍵がかかっているフリ
↓
そのまま鍵を壊して侵入
↓
密室完成
これはムリ。
本当に密室だったのか絶対に警察が鍵を調べます。密室なのか違うのかで、自殺他殺の判断に大きな影響を与えるんだから、ドアノブは指紋も含め「本当に鍵がかかっていたのか」は絶対に調べます。鍵がかかっていた状態で壊れた場合ロック部分に傷が入ったり損傷しているはずですが、「鍵がかかっているフリ」で壊した場合ロック部分は無傷です。速攻で「木村怪しい」ってなります
第2の殺人:星田 秀夫
これはトリックらしいトリックではないけれど、ダイイングメッセージの「七+、」を「七」って思い込むのが不自然でしたねえ。ちょっと警察が決めつけすぎです。
殺す理由にしても弱かったなあ。この人は「キクがあったからこの道を通れなかった」って状況を作るためだけに出演かつ殺害されたとしか思えない。佐木殺害現場の役は貴子でもよかったんだしね。
第3の殺人:木村継臣
これもトリックらしいトリックでもなし
殺人未遂:斉藤貴子
「チャイムを押してから、ノックをするまでのほんの刹那の間に、犯人はその距離を飛ぶように走って、ドアを開けたのか?」
ホテルの部屋を訪ねるのにチャイムを鳴らしてすぐノックする?
ピンポーン トントントン
ってやる?
普通はどっちかだけだし、チャイム鳴らして反応を待って、反応がなければもう一度チャイムを押すかノックするかだよね?
このタタルの言い方だと、チャイムとノックの間隔は「刹那」でしょ?それはなくない?
全体的にやはりアラが多い
第1作の「百人一首の呪」でのお手伝いさんのアレに比べると、インチキ感は低いがミステリーとして強引過ぎる。
【今月買った】今月は26冊でした。まあ平均的【マンガ】
1-5.ラーメン大好き小泉さん 全5巻 ★★★★☆
先に実写早見沙織版の小泉さんを見たのでちょっとイメージは違うが、よかった
6.十 ~忍法魔界転生~(11)★★★★☆
悪くないんだけどなあ、もうちょいエロが欲しい
最初の乳は最高
7. バーナム効果であるあるがある ★★★☆☆
川原泉は本当に好きなんだが、これ、途中で終わってんじゃん。最後まで書いてくれよ
8.監獄学園 26 ★★★☆☆
やっとおもしろくなってきたか
9-12.ワンパンマン 2~5巻 ★★★☆☆
村田雄介はギャグの才能がない気がすんなあ
13.ダンジョン飯 5巻 ★★★★☆
第2部開始って感じですけどいいんじゃないでしょうか
14-18.花園メリーゴーランド 全5巻 ★★★★☆
いやらしいのもいやらしいんだけど、なんか不思議な感覚でオススメ。イヌも好きだったなあ
19.ひとみしり道 ★★★★☆
マンガっつうかエッセイに近いんですけど、このセンスと、べつやくれいの外見はわりと好き
20.銀河英雄伝説 7巻 ★★★★☆
あーいいっすわー
銀河英雄伝説 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 田中芳樹,藤崎竜
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21.キングダム47巻 ★★★☆☆
パワーダウンとは思わないけど、史記からかなりズレてきちゃったのがおもしろくない
22.プレイボール2 1巻 ★★★★☆
あのちばあきおの名作の続編。悪くない、悪くないぞお
プレイボール2 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: コージィ城倉,ちばあきお
- 出版社/メーカー: 集英社
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23.衛府の七忍 4巻★★★☆☆
山口貴由については書きたいこといっぱいあるんだけど
x軸のプラスがヒーロ、マイナスがマゾヒズム
y軸のプラスがギャグ、マイナスがシリアス
で出来ていると思っている。エクゾスカルよりかなりヒーロー/ギャグのプラスよりでとてもよい
24.だがしかし8巻 ★★★★★
今月唯一の★★★★★だわ
25.アンゴルモア 元寇合戦記 ★★★☆☆
んー話進まねえなあ
26.七つの大罪 27巻 ★★★☆☆
安定してきたなあ、悪い方に
【ミステリー】QED 百人一首の呪 ★★★☆☆ 高田崇史 キャラが弱い京極堂
百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて……。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに!?
数年ぶりに再読
初読の時は電子書籍でなく実本だったけど、百人一首って小説向いてないよね
最終的に百人一首を並べる必要があるんだけども、この小説っていうサイズでは狭すぎて全体像の把握が難しい
もともと百人一首自体の知識が浅いため、最後の方はすっ飛ばしてしまったが、なかなかこの並べ方には興味を覚えた。あってるかどうかは知らんけど★プラス1
推理小説としての出来は★★☆☆☆かな。物語の8割以上は百人一首の話であり、殺人事件にかかるのは1~2割
しかも事件解明の直前になってそれまでの警察が調べた情報、つまり読者の推理のための基本情報を台無しにするある登場人物の情報がでてくる。
まあ殺人事件はどうでもよいのでそこまで腹は立たないものの、もうちょっとこの情報を匂わせるくらいのことはしてもよかったかと思う
また、探偵役であるタタルがどうにも京極堂。
しかも残念なことに、京極堂より人物が弱い
タタルくんはただの変人かなあ、いや変人ってほどでもないかも
京極堂が披露する「呪」や「民俗学」に対する知識が遠いところに思いつつ、最終的に事件解決につながっていくのに比べ、百人一首と事件の関連性が薄いのも残念
安倍晴明もちょっと唐突感、いや最初から五芒星は気づいてたけどさ
いっそ殺人事件なくてもよかったんじゃ
歴史的な知識等は、井沢元彦の「逆説の日本史」シリーズを思わせる。
六歌仙についても再読中