【マンガ】アトム今昔物語の意義とアトム ザ・ビギニング 8巻★★★★☆ 【考察】
アトム ザ・ビギニングを最大限楽しむためにはこの今昔物語は必須
詳しくはこのwikiを読んでもらうのが早いと思うけども、実はアトムが好きではなかった手塚治虫
- アニメ第1作の人気が絶頂だった時期に「ぼくはアトムをぼく自身の最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために描いているのだ」という自虐的な評価をエッセイで記している[22]。手塚としては、一雑誌連載作品に過ぎない「アトム」が自らの代名詞のように扱われ、しかもアニメ版はオリジナルのストーリーによって原作から遊離しているという意識があった。
手塚治虫については、かなり「性格が悪い人」と思っている。もちろんお愛したこともないけど様々なエピソードから見えてくるのは、意地も口も悪い人っぽい
それはともかく、なんとかアトムを終わらせた手塚治虫であったけど諸方面からはアトム再開の声が大きかった。
テレビアニメ版アトム終了後にもいろいろな形で後日談、または外伝が描かれている。アトム今昔物語もそのうちの一つ。
当初はアニメ版の直接的な続編として描かれていたらしい。アニメ版のラストでは太陽に突っ込んだアトムであったが、宇宙人に助けられ地球に帰るまでの間にウラシマ効果により過去の地球に戻ってしまったそうだが、その版は見たことがない。wiki知識。
現在のアトム今昔物語では、宇宙人であるスカラさんの宇宙船の爆発に巻き込まれた衝撃で過去の日本にタイムスリップしたという設定。
手塚治虫はなにを書きたかったのか、おそらくは現代(といっても連載時の)日本と世界の問題点をアトムの目から書きたかったのだろう。
アトム今昔物語は
- 乞食
- 水爆
- ベトナム戦争
- (ロボットの)人権問題
などの話と宇宙からの侵略などの話になっている。
正直言って、全3巻を通じて脈絡がなく、まとまりがいいとは言えない。
アトムを使って、手塚治虫の言いたいことを書いたというのが正しいのではないだろうか。
ただ後のアトムにつながるようにタイムパラドックスを持ち出してきているあたり、当時のSFの最先端だったと思う。
このアトム ザ・ビギニングでは、まとまりが無くなってしまったアトムの再構成を狙っているのだと思う。万人が納得することはできないだろうが、綺麗にまとめてくれたらいいなと今は思っている。