【マンガ】アンゴルモア 元寇合戦記1巻 感想 たかぎ七彦 ★★★☆☆ 面白くなる、かもしれない
中世ヨーロッパを席巻し、恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍。1274年、彼らは遂に日本にやって来た!博多への針路に浮かぶ対馬。流人である鎌倉武士・朽井迅三郎は、ここで元軍と対峙する!
Amazonでゴールデンカムイを買うとオススメされるアンゴルモア。同じ雑誌なのかと思っていたらそうではなくてweb連載なのね。
ほぼ1巻の半分ほど読めるので、まずは一読するのが良いかと思います。
主人公は朽井迅三郎。3巻で架空の人物と明言されております。モデルとなったのは「八幡愚道訓」という書物に書かれた「口井藤三」という方だそうです。
これも創作でしょうが、義経流という兵法の使い手。
設定はとても面白い。この時代のおもしろい小説・マンガあまり思い浮かばなくて、目の付け所はいいと思う。
日本地図が南北逆になっているところなど、「北が上」と定まっていない時代の雰囲気を出してますね。
ただこの時代の日本地図を調べてみると行基図と言われるものが基本であったらしく、それは北が上になってるものが多いようです。作中でば宋人が書いた地図なのでむこうではそうだったのでしょうか?
ただなぁ。
現在3巻まで読んだが、主人公の魅力があまり伝わってこない。
こういうシーンもあったりするのだが、ほとんどは戦のシーンなので、どうにもこれだけではどういう人なのか伝わらない。
囚人として対馬に送られてきた理由が3巻終了まで明らかにされておらず、戦がうまく、個人的な戦闘力も高いものの、性格がよくわからない。
情熱的なのか、英雄肌なのか、人なつっこいのか、けじめをつけるタイプなのか、3巻通して読んでもわかりにくい。
キャラが定まっていないというよりも、バランスが悪いのかなぁ。もう少し戦を減らしてキャラクタを読者に明示して欲しいなぁと思う。
絵も悪くないし、設定もいい。あと1〜2巻読んでみようとは思っている。