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自分が40代になったことが信じられない40代のために!

【考察】獣の奏者の疑問3 特滋水ってなんのためにあるの?


 

獣の奏者 全5冊合本版 講談社文庫
 

 

 

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そもそも「特滋水」ってなんでしょうか?

 

なぜ闘蛇に「特滋水」を使うのか、それは「繁殖させないようにするため」です。それだけだと飼育者としてはデメリットにしかならないので、「強く大きくなる」効果が付随しているわけです。ただの避妊薬なら使うはずないですからね。つまりこれを使うことを規範に定めた人間は次のように考えたはずです。

 

  1. 闘蛇を戦闘に使うことは禁止しても誰かが思いつくことだ。
  2. するとすぐに以前と同じく繁殖させてしまい、第2世代闘蛇と王獣が戦った時に災厄が起きる可能性がある。
  3. であるならば逆に完全な管理下において決まった飼育方法しかさせないようにしよう。その際、避妊効果のある薬を使おう。そうすれば最悪でも災厄にはならない。
  4. ただし、避妊薬として使わせても、いずれ使わなくなってしまうかもしれない。だから「体を大きく強くする効果」を付随しておこう。そうすればこの薬の使用はやめないだろう。

 こういった考えで規範を定め、闘蛇衆に遵守するよう指示したはず。実際闘蛇衆は特滋水を「牙」を育てるための薬として認識していて、避妊効果は気づいていませんでした。

 

正直言って、これも他国を無視し過ぎかなぁと思います。隣国との戦争のための闘蛇ですよね。闘蛇が強ければ強いほど、隣国が闘蛇を欲しがるのは当然です。それを防ぐ手段が考慮されていない気がします。秘密厳守!といっても、飼育自体は特段秘密はないし。それどころか特滋水がなければ第2世代闘蛇は生まれる可能性が高いわけですからねぇ。

 

メタ的な視点で言うと、やはり当初の設定が甘かった。当初3-4巻はない予定だったとのことですから、闘蛇の突然大量死の理由も考えてなかったのだと思います。1-2巻で母ソヨンが「闘蛇」は性的に制限されていることをほのめかしますが、これがきっかけとなって

3巻で「闘蛇は繁殖させてはならない」と決めた

のだろうと思います。

1-2巻では「強く大きくするための薬の結果として、性的に未熟」だったのが、3-4巻ではそれが逆転して「繁殖させないために薬を飲ませる、おまけとして強く大きくなる」になったんでしょう。

 

いわゆる「後付 」ですが、ジャンプだったら読者から疑問の声が大量に上がッていると思います。

 

ではなぜ、「闘蛇は繁殖させてはならない」となったのか、は次回

 

 

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