【考察】獣の奏者の疑問4 なぜ闘蛇は繁殖させてはいけないのか
繁殖させた闘蛇はネオ闘蛇と呼ぶことにしますが、小説内の設定としては以下のとおり
- ネオ闘蛇は毒性アップ
- ネオ闘蛇同士は戦わない(ノーマル同士は戦う。2巻末で戦ってる)
- 特滋水は関係ない(【考察】獣の奏者の疑問 特滋水ってなんのためにあるの?参照)
- 特殊な鳴き声で王獣凶暴化
- ストレスがマックスになると集団で固まって毒嵐を巻き起こす
これがおもな理由だと思います。つまり「毒嵐」=「災厄」。
「災厄」を起こさないためには、下記の要件が必要
- ネオ闘蛇を飼育しない
- ストレスをマックスにさせない=王獣と戦わせない
この2.については、王獣以外にストレスがマックスになる状況があるかもしれないが不明なので、とりあえずは王獣に限定します。
王獣は飼育することも出来ますが、基本的に野生の生物なのでネオ闘蛇がいる限り争いになることはありうるわけです。
よって、ネオ闘蛇を作り出さない限り、災厄は起きないとの理論です。
では小説内ではなく、メタ的な視点で見るとどういうことか。
- 王獣も、闘蛇も、できるだけ人間の手が入らない自然の環境で暮らすのがよい(上橋さんはこうおもっているのではないか)
- となると王獣も、闘蛇も飼育しないだけの理由が必要
- 両者を戦わせると災厄がおきるとしていたが・・
- 災厄ってなんだろう。王獣・闘蛇だけじゃなくてまわりの人間・地域にも影響がないといけないよね。毒嵐ならその条件に当てはまるよね。
- でも王獣vs闘蛇は圧倒的に王獣の勝利。王獣が一声鳴くと闘蛇は気絶するので、一方的な虐殺にしかならない
- では、闘蛇の習性を変更しよう。毒嵐を撒き散らすようにしよう
- ただ、1-2巻で習性については結構書いてしまったので難しい。
- そうだ!2世代目以降は習性が変わることにすればいい。
- ということは、繁殖させないようになっている設定にして、繁殖させることが災厄の原因となるようにしよう
まったくの想像ですが、これと似たような理屈で3-4巻のストーリーは出来たのではないかと思っています。
1巻最初の闘蛇の「一斉」大量死ですが、よく考えるとこれもおかしいのですよね。これが数日にわたってとかならまだしも一晩で同時に「卵づまり」で死にますかね?体力とか、個人(闘蛇)差とか、体調とか、全く同時に一晩ではちょっと納得しづらい。これも「繁殖禁止」のための後付でしょう。