【考察】キングダム 春秋戦国時代・秦代の武器について
汗明や蒙武がバカデカい武器を振るって戦ったり、信も王騎将軍から矛をもらったり、キングダムの世界には様々な武器が登場しますが、実際にこの時代の武器はどうだったのか。
実はこの時代、まだ青銅器と鉄器の混在期だと思われます。
個人的にはこの殷周の青銅器が大好きで大好きで、先日の九州国立博物館で開催された故宮博物院展は何回か行ってきました。青銅器、ちょーカコイイ!!
会社の休みとって。
一人で。うん、ひとり…
(ノω・、) ウゥ・・・
青銅と言うのは古代においては非常に有用な合金で、鉄器時代の前数千年の間使われました。
銅と鈴の合金で、銅より硬くまた加工も容易であったため、武器をはじめ様々な祭器などにも使われました。日本史では銅鏡や銅鐸にこの青銅は使われていますが、それは紀元後5-6世紀、秦漢は紀元前220年なので700年ほどの差があります。中国では漢の頃にはほぼ鉄器に移行してるとありますが、日本ではそのずいぶん後まで青銅を使っていたんですねえ。
で、キングダムの時代ですが「楚鉄の盾」という言葉(巻忘れた)が出てきました。実際、秦漢で鉄器に置き換わったということは、キングダムの時代である戦国時代ではまだ青銅の武器もかなり使われていたと思われます。
さすがに千人将以上は鉄器かなぁとか勝手に思いますが、根拠はなし。
作中でも「信は青銅の刀を、鉄の刀に買い替えた!」とかやって欲しいんですが。
2015/08/18追記
春秋戦国時代に中国を統一した秦は、成熟した技術で造られた青銅製の武器を使用して、鉄製武器を使用する周辺国を打ち破っている。その剣の切れ味は鉄と同程度であったと伝えられている。
というのをwikiで見つけまして。やっぱり秦は青銅器だったようです。
追記終
おそらく一般兵などは青銅の武器・鎧・盾でしょうから、ファルファルいいながら敵の武器を壊すのも無理じゃないかもしれん。いや、たぶん、ひょっとしたら
少し気になるのは莫耶刀、楚の項翼が自慢気に見せるアレですが、実在というかいわゆる伝説の刀です。
このまま項翼と干将莫邪の剣を書こうと思ったのですが、長くなったので次回に続く