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kohidekazu's blog 買ってみた。使ってみた。読んでみた。

自分が40代になったことが信じられない40代のために!

【考察】キングダム 「飛信隊の信」こと李信とは どういった人物だったのか

【考察】 【マンガ】 【書評】 【マンガ-キングダム】

 

kohidekazu.hatenablog.com

 

さて。

ようやくマンガ本編のお話になりますが。やはり史記にからめて書いていきたいともいます。

 

史記 - Wikipedia

 

主役である「飛信隊の信」こと李信。37巻時点ではただの「信」ですが、第1話の冒頭で「李信将軍!」「李将軍!」と兵士たちから呼ばれておりますので、そのうち姓をもらうか何かするのでしょうか。

 

この李信ですが、実在の人物です。史記にもその名前はあるのですが、史記ではマイナーな人物です。史記は有名な人物については列伝などで特別に記述され(・・・いや、史記の列伝があるから有名になったと言う見方もあるんですが)ております。

キングダムに関連するところでは次の通り

  • 白起王翦列傳 (白起・王翦
  • 春申君列傳 (春申君)
  • 范睢蔡沢列伝 (蔡沢)
  • 廉頗蘭相如列伝 (廉頗・李牧)
  • 呂不韋列伝 (呂不韋
  • 李斯列伝 (李斯)
  • 蒙恬列伝 (蒙恬

今のところ、kindle既刊の37巻までではこんなところだと思います。

 この人達は野球で言えばレギュラークラス。ホークスで言えば柳田や内川と言ったところ。信は2軍ですかねぇ、知名度的には。

 

 

 

 

史記とは正史24史の第一、つまり中国で正当と認められている歴史書のうち最初の一冊がこの史記です。扱っているのは五帝・夏殷周から前漢まで。五帝は神話時代と言ってもいいでしょう。

 

李信はじゃあまったくの無名の人物かというと、下記の出来事で歴史に名を残しています。

 

楚を征服するとなった時、秦王政がどれだけの兵数が必要かと尋ねました。李信は20万と答え、王翦は60万と答えました。60万といえば秦軍のほぼ総数に近い(遠征できる人数?)であり、秦王政は王翦も老いたなと考え、李信に20万の軍勢を与えました。李信と蒙恬は楚に攻め込み進撃を続けますがある日反撃を受け、項燕(項羽の祖父ですな)に大負けしてしまいます。

翌年王翦は秦王政に依頼を受け、60万の軍勢を率い楚を攻略しました。

 

この話の登場人物として李信を知っている人もいると思いますが、どう考えても王翦の引き立て役。私もこの話は知っていたんですが李信の名前は忘れてた。

 

キングダムを読んで、架空の人物?と思ってたらああ、この話のこの人かとようやく思った次第。

 

信もうちょっとがんばれよー

 

ちなみに羌瘣も実在の人物らしいのですが、こちらはさっぱり。はじめて聞いたよ。羌姓なので斉の太公望と同姓になりますな。この頃の斉は「田氏」に乗っ取られておりまして、「田斉」と言われています。もとの斉は太公望の国ですので、羌姓でした。田氏で有名なのが孟嘗君こと田文や、楽毅に攻められたけどなんとか守り切った田単などですが、このへんは絡ませるのかな、どうだろうな。斉の王族の血を引くとかあるかもな。

太公望は「姜」姓でした。ちがうかー

 

ということで、マンガの中の李信はほぼ作者のオリジナルと言っていいのじゃないでしょうか。先ほど上げた話は必ず出てくるとは思いますが、それ以外はあんまり記録にない。燕を攻め落としたんだっけな?李信にしろ、羌瘣にしろ、あまり資料がないだけに自由にできるメリットは有ると思います。

当初こんなことを書いておりましたが、いろいろ調べていくうちに信と羌瘣が出てきたのは必然だったなと思い返した次第。

 

kohidekazu.hatenablog.com

 

 

この時代の資料って史記くらいしかないんじゃないのかなぁ。歴史家でもない、ただの歴史小説好きが知り得る資料はありません。

ひょっとしたら本職の歴史研究の人たちならなにか持っているのかもしれませんが。

 

焚書坑儒項羽が咸陽を焼き払ったりしたため当時かなりの書物がなくなったと言われてますので、李信が活躍する資料はない気がします。

 

李信はその最後も不明です。後年項羽が咸陽に攻め入りますが、その際も全く名前は出てきません。一役人だった章邯ががんばって咸陽を死守したりします。李信が生きていれば名前くらいは出てきたはずなのですが。楚漢戦争は始皇帝の死後すぐの話ですから、始皇帝より早く死んでいるということかも。羌瘣も同じく不明。蒙恬は列伝があるくらいですから、始皇帝死後に趙高に言いがかりを付けられ自殺していることがわかっています。

 

 

kohidekazu.hatenablog.com

 

 

 史記で読みやすいものをいろいろ探してみたのですが、やはりこの横山光輝史記以上のものはないと、断言したい。

 

まずは、上で上げたキングダム関連だけでも読んでおくと、よりいっそうキングダムを楽しめるのではないかと思います。

電子書籍で欲しいんですが、amazonにはありません。

ebookjapanにはあります。

 

 

 amazon Kindleはなくて、文庫で欲しい場合はこちらでも。

史記 (3) (小学館文庫)

史記 (3) (小学館文庫)

 

 

▼第12話/先從隗始〔先ず隗より始めよ!!〕

▼第13話/奇謀詭策

▼第14話/食客三千

▼第15話/刎頚の友 (藺相如、廉頗)

▼第16話/長平の大合 (白起)

 

 

史記 (4) (小学館文庫)

史記 (4) (小学館文庫)

 

▼第17話/便所の屈辱

▼第18話/嚢中の錐

▼第19話/老いの野望 (春申君)

▼第20話/主を震わす者

 

 

史記 (5) (小学館文庫)

史記 (5) (小学館文庫)

 

▼第21話/奇貨居くべし(呂不韋

▼第22話/ロウアイの乱 (呂不韋、ロウアイ)

▼第23話/我れ鳥獣にあらず (李斯)

▼第24話/刺客ケイカ

▼第25話/保身の術 (王翦

   信ここで登場

▼第26話/始皇帝[1] (始皇帝

▼第27話/始皇帝[2] (始皇帝

 

 

史記 (6) (小学館文庫)

史記 (6) (小学館文庫)

 

▼第28話/趙高の陰謀 (趙高)

▼第29話/農民王陳勝

▼第30話/項羽立つ

▼第31話/劉邦亭長

▼第32話/馬と鹿

▼第33話/函谷関への道

 

できれば、まとめ買いして、古代中国にハマっていただきたい。

 

史記 全11巻セット (小学館文庫)

史記 全11巻セット (小学館文庫)

 

 

 

 

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