【考察】キングダム項翼とは？干将莫邪の剣？ - kohidekazu's blog 買ってみた。使ってみた。読んでみた。

楚の若手として、信と対抗するであろう項翼ですが、彼が持っているのが莫邪の剣。

作中でも有りましたが、夫・干将、妻・莫耶の夫婦が作った二振りの宝剣です。諸説あるようですが、呉越春秋に呉王闔閭（コウリョ）の話として出てきているようです。闔閭の在位は紀元前500年前後なので、キングダムの時代より３００年弱昔の話。

剣を作るのに炉に飛び込んだり、爪や髪の毛を入れたりなどどこかで聞いたような話。

そうだ、あれだ。獣の槍だ！

おそらく獣の槍の創作秘話のベースとなっているのはこの干将莫邪のお話と思われます。ある意味項翼が持っているのが獣の槍。そのうち顔にクマドリが出るかもしれん。

あと藤崎竜の封神演義でも宝貝として黄天化が使ってましたね。うろ覚えですが。

＊＊以下、結構ネタバレに近いので注意＊＊

その項翼とは一体何者なのか？おそらく項羽の親類と思われますが、その名前はどの史書にもでてこないんですよね。

項羽、正しくは項籍ですが、一般的に項羽として知られています。後に劉邦と楚漢戦争と呼ばれる戦いを繰り広げ、最終的には劉邦に負けてしまうわけですが一時期は天下を統一寸前だった武将です。

で、この項羽ですが生年は紀元前232年、函谷関の戦いが紀元前241年、つまりこの時点ではまだ生まれていません。この時すでに項羽の祖父である項燕はキングダムにも楚の大将軍として名前が出てきますが、生年は不明のため年齢はわかりません。

では項羽の父親は？

実は項羽の父親の名前は不明です。項羽は父を早くになくしたため叔父項梁に養われます。

となると考えられるのは？

函谷関の時、項翼はおそらく２０歳前後。項羽が生まれた紀元前232年で２０代後半。

さらに

祖父：燕

父：翼

子：羽

ということで、項翼は項羽の父親、項燕の息子だと思います。