【マンガ】アトム ザ・ビギニング4巻 ★★☆☆☆ アトムが生まれる時代が来るとは思えない
2017年春、NHK総合テレビにてTVアニメ放送決定!
天馬たちの前に突如現れた、巨大軍用ロボット・イワン。襲撃かと身構えるシックスに、イワンの言葉が響く。
「キミト、ハナシヲサセテ。ボク、ヒトリボッチ……」 ──切望していた、意思疎通できるロボットの出現にシックスは……。
“鉄腕アトム"誕生前史、深謀の第4巻!
あら、アニメ化するのか。
すみません、アニメ疎いです。
前回も書いたのですが、やはり、オリジナルのアトムにつながるのか不安な感じ。
今回は前半がイワンとの対決、そして後半はDr.ロロがその件についてウマタロウ/ヒロシに訪ねに来ると言った内容。
今回はA106(シックス)に芽生えた「心」、そしてそれが他のロボットにも感染していくことについての話。
なんですが、やはり後のアトムと微妙なズレがどうしても。
まずはスカンクに使われている軍用ロボットイワンとの対決。月江さんは目と脳の一部がロボット化。
で、どうもシックスから超短距離通信が発せられていて、それが他のロボットに影響を与えているんじゃないかと。
イワンもなんらかしら呟いていて、友だちになれるかもしれないと期待するシックスは攻撃も程々に対話を試みます。
しかし実際には、シックスの超短距離通信をウィルスと仮定したイワンのオーナーにより、記録したその超短距離通信をただ繰り返すだけのロボットでした。
マルスの指摘によりそのことを理解したシックスはブチ切れます。
「よくもボクをだましたな・・・」
ええええええぇぇぇぇぇぇぇ・・・!あんた勝手に勘違いしてただけやん・・・騙してたんちゃうがな・・
イワンを破壊し、スカンクも捉えたシックスでしたが、その最後にはイワンもひょっとしたら心を持ったかもしれないようなコマもありました。
ちなみに私の持っているアトムのイメージは小学生くらいの子どもです。人を信じて、純粋で、傷つきやすくて、でも10万馬力で。少なくても騙されたからと言って乱暴を振るうようなことはない。涙を流しながら一人学校から帰るようなシーンは思い浮かびますけどね。で、帰ってロボットママに泣きついたり、お茶の水博士に諭されたり。
このシックスはそのアトムに比べるともうちょっと大人というか中学生くらいな感じかなあ。勝手に勘違いして、騙されたと言って、相手を破壊する。中学生かなあやっぱり。
アトムとシックスが逆ならわかりやすいんですが
騙されたと気づいた(?)シックスがイワンに対して言った言葉。また出た。
イワンはまだ哲学的ゾンビと呼べるようなレベルじゃないと思いますけどね。シックスが勝手に勘違いしていただけで。
専門家でもないし、そこまで興味があるわけでもないんですが、一般的な「哲学的ゾンビ」とは「見た目・反応など普通の人間と何ら異なることはないが、その意識(クオリア)と呼べるものがない物」を指すと思っています。その場合普通の人間に見分ける手段はないと言ったレベルの。
イワンはオウムレベルだろ?
この後にも、「名前」についてウマタロウが語ったり、ヒロシが補足したりするシーンもありますが、なんか理屈は多いけど滑っている感はすごいする。
このままウマタロウたちがロボットを作り続けても、アトムの時代は来ないような気がする。