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kohidekazu's blog 買ってみた。使ってみた。読んでみた。

自分が40代になったことが信じられない40代のために!

【考察】【キングダム】春秋戦国時代の名前(姓・氏・諱・字)について 歴史的背景 【マンガ】

【マンガ-キングダム】 【マンガ】 【考察】

 

 

なんで、キングダムのKindle版は発売がこんなに遅いんですかね。

待ってるんですけど!

 

あまりに遅いので、登場人物たちの名前について考えてみたいと思います。

 

最近時々見かけるのが、三国志の知識をこの春秋戦国時代にも当てはめてしまっているケース。

「部下が李信将軍と呼ぶことはありえません!なぜなら~」とか。

 

「中国には、姓の他に諱(イミナ)と字(アザナ)があり、人に対する呼びかけの時には字が基本。目下の者が諱で呼びかけることはない。」

字 - Wikipedia

  

間違いではありませんが、それが春秋戦国時代に当てはまるかどうかに疑問を持っています。

字、諱を調べると諸葛孔明など三国志の時代の話しか出てこないんですよね。

 

 

ではさらに古の時代の人たちの名称に、字はあるのでしょうか?

例えば紀元前1000年ころの人物である太公望ですが。

呂尚 - Wikipedia

 

は姜、は呂、は子牙[2]もしくは牙[3]、諱は尚とされる。軍事長官である師の職に就いていたことから、「師尚父」とも呼ばれる[3][注 1]は太公。斉太公、姜太公の名でも呼ばれる。一般には太公望(たいこうぼう)という呼び名で知られ、釣りをしていた逸話から、日本ではしばしば釣り師の代名詞として使われる[5]

 

日本もそうですが、姓と氏が違うんですね。日本の場合だと源・平・藤原・橘が姓、そしてそれぞれの領地なり住んだところが氏となることが多く、例えば源さんが足利に住んだので足利氏だったり、藤原さんが近衛に住んだので近衛さんになったり。

 

それは長くなるので置いておいて。

 

紀元前1000年、周建国の功臣である太公望呂尚にも諱も字もあるようです。

ということは、諱自体は確かに昔からあったことは間違いありません。

 

では漢を建国した劉邦はどうでしょうか。

劉邦 - Wikipedia

wikiには諱が邦、字は季とありますが、実は字はなかったんじゃないかと言う説もあります。

「邦」は「国」と言う意味でこれは漢を建国したあとつけたんじゃないかとか、この「季」という漢字は「末っ子」という意味なので、みんなからそう呼ばれていただけじゃないのかとか(日本的には長男だから「太郎」みたいなもの)。私もwikiの記載が正しいとは思いますが、貧乏な農家の息子だったし後から名乗ったんじゃないの?と言う説も不思議ではない。

劉邦の父母に至っては「劉大公・劉媼」ですよ。日本語に訳すなら「劉おじいさん・劉ばあさん」ですよ。漢帝国初代皇帝の父母がですよ。一般名詞じゃん。これは貧乏農民であったため、ちゃんとした諱・字どころか、通称だけで暮らしてたのかもしれない。小さい村なら、「劉さんちのじいさんばあさん」で問題無いですからね。

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 

ここで大事なのは劉邦の諱・字ではなくて、ないかも知れないという説がありそれが本当かどうか調べている人がいる、ということです。言い換えると、調べてみないとわからない、諱・字がないこともあり得るということです。

それより前の信に諱がない可能性は十分にあります。孤児だし奴婢に近い生活だったわけで、それこそ劉邦と同じような生まれですし。

 

 

個人的にはやっと中国大陸に共通した基礎が成立したのが漢代で、三国志はその基礎が成立した後の時代だと思います。

 先秦時代という言葉もあり、始皇帝による中国統一まではバラバラの制度と風習の国家群だったと思います。まあ周代以降はそれなりに交流も戦争もありましたが。

 

この時代の信頼できる資料が少ないため諱・字不明の人物も多く、劉邦でさえ字が諸説あるわけですから、三国志の時代の常識をそのまま春秋時代に当てはめて断言してしまうのは早計ではないでしょうか。 

秦王政が生まれたのが紀元前259年、諸葛孔明が生まれたのが181年、その間約400年以上。日本で言えば鎌倉幕府1192年(諸説あり)~室町幕府~戦国時代~江戸幕府1603年とほぼ同程度の差です。全く同じ、ということの方がありえないと思います。江戸幕府1603年~現代の400年と同期間と言うのはちょっと比べちゃいけないとは思いますが。

 

長くなってしまいましたが、結局ははっきりしたことはわかんないので断言するほうがオカシイんじゃないの?ということです。しかも根拠が三国志では時間差が大きすぎるでしょ?

 

そうではなくて、「こんな資料があるよ!」というのがあればぜひ教えていただけると嬉しく思います。