【マンガ】キングダムを100倍楽しく読むための歴史背景2
前回は、「奇貨居くべし」まで。呂不韋の一代記なので、秦の全国統一に関してなにか丁度いいものはないか考えてみたんですが、うーん。
秦は2代皇帝で終わってしまったので、秦というより「陳勝・呉公の乱」から始まる楚漢戦争の話が多いのですよね。
一般的には「楚漢戦争」と言う名前より次の名前が有名ですが。
紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。――これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する“人望”とは何かをきわめつくした物語である。
「項羽と劉邦」、楚漢戦争という言葉を聞いたことはなくてもこの本の名前はめちゃくちゃ有名。項羽が楚、劉邦が漢です。
ですが、この本もやはり秦末というより漢初ですし。
悪逆苛烈な始皇帝の圧政下、天下第一の人相見である許負は、斉王の末裔、田氏三兄弟を観て、いずれも王となると予言。末弟の田横には、七星を捜しあてよという言葉を残す。秦の中央集権下では、王は存在しえない。始皇帝の身に何かが起こるのか。田横は、県令と郡監の罠を逃れ、始皇帝の太子・扶蘇より厚遇を得るのだが……。楚漢戦争を新たな視点で描く歴史巨編、疾風怒濤の第一巻。
これも秦末の斉のお話。項羽と劉邦と同時期の話です。これも秦の話とは言いがたい。
天下人の器とは――
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宮城谷昌光「劉邦がこれほどおもしろい男とはおもわなかった」
すみません。これは未読です。楚漢戦争メインだとは思いますが。
秦はやはり始皇帝-嬴政-という一代の傑物の話であって、「秦」と言う国家で見た場合「嬴政まで」と、「嬴政」に分けて考えるしかないのかなと思います。