【マンガ】キングダムを100倍楽しく読むための歴史背景 1
前回に引き続きキングダム。ただ、まだマンガには入りません。
どうしても日本人に馴染みのない春秋戦国時代。
登場人物も時代背景もよくわからないまま読んでいる方にまず読んでいただきたいのはこれ。
すごいな。wikiまであるのか。この表は文庫版じゃないので、ちょっと違ってますね。
巻 | 副題 | 主人公格(できごと) |
---|---|---|
1 | 覇者への道 | 司馬遷、管仲、重耳 |
2 | 復讐を誓った人々 | 伍子胥、夫差、句践 |
3 | 悲劇の改革者 | 西門豹、呉起、孫武、孫臏、商鞅 |
4 | 奇謀詭策 | 楽毅、田単、孟嘗君 |
5 | 秦の脅威 | 藺相如(刎頸の交わり)、白起(長平の戦い)、范雎 |
6 | 乱世に生きる | 平原君、春申君、信陵君、呂不韋 |
7 | 若き支配者 | 呂不韋、李斯、荊軻 |
8 | 始皇帝 | 王翦、始皇帝、趙高 |
9 | 天下大乱 | 陳勝(陳勝・呉広の乱)、項羽、劉邦、李斯 |
10 | 秦 滅亡 | 項羽、劉邦(鴻門の会) |
11 | 劉邦東進 | 韓信、張耳、陳余(彭城の戦い) |
12 | 四面楚歌 | 韓信(井陘の戦い)、陳平、項羽(垓下の戦い) |
13 | 呂后君臨 | 韓信、蕭何、呂雉 |
14 | 劉氏攻撃 | 陳平、周勃、袁盎 |
15 | 漢大帝国 | 晁錯、周亜夫(呉楚七国の乱)、冒頓単于、中行説 |
列伝 | 予譲、聶政、朱家、郭解、郅都、寧成、王温舒、杜周 |
特に、キングダムに関係するのは3「悲劇の改革者」の商鞅くらいから8「始皇帝」までですが、せっかくなので1巻から読まれるのが最高です。秦が中華統一するまで小国乱立が当たり前だったので、各国間の関わりや地図を簡単でもいいから覚えてしまいましょう。
まずは、この史記で漢までの中国史を通読すればキングダムを100倍(当社比)楽しく読むことが出来ます。名前だけしか出てこない六将や昭襄王、悪役もいいところの呂不韋、キングダムでは英主嬴政の歴史的評価などなど見所たくさんです。
さらに詳しく読みたくなったのなら宮城谷昌光は外せません。
斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾・青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母・青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文こと孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。
昭襄王の時代ですので、嬴政が生まれる前に秦はどういう状況下にあったのか。キングダムでは名前は出てくる白起とかどんな人だったのか、基礎知識としてとてもオススメ。なにより面白い。
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。多くの食客を抱え、『呂氏春秋』を編んだということ以外、多くの謎に包まれた呂不韋に、澄明な筆致で生命を与え、みごとな人物像を作り上げた、六年半に及ぶ大作。第一巻春風篇では、呂不韋の少年時代を描く。
キングダムでは悪役の親玉、魅力ある悪役として書かれる呂不韋ですが、この本では非常に誠実で魅力ある人物として書かれています。嬴政の父である子楚、のちの荘襄王とともに秦改革にむけて行動するも、荘襄王の急死と嬴政との対立などキングダム直前からまだ書かれていないところまで全5巻。
この本を読むと呂不韋を嫌うことはできなくなってしまいます。