【マンガ】石川賢 ・・・永井豪の影に隠れてしまった天才 ★★★★☆ まずはゲッターロボ・サーガ
石川賢・・・ご存知でしょうか?
永井豪をそんなにお好きでない方にとっては区別ついてないんじゃないのかなぁ・・・、と思うくらいに絵柄が似ております。
この表紙も石川賢ですね。
個人的には目が狂気じみているのが石川賢ですし、話的には人間が食い殺されてたり、登場人物が狂人だったり、世界が破滅するのが石川賢です。
永井豪をしてマイルドと思わせる狂気が魅力。
ちなみに永井豪も、石川賢もAmazon Kindleにも紀伊国屋Kinoppyにもなく、このebook Japanにしかありません。
もっとこの辺をアピールしたらいいと思うの、ebook japanさんは。
「弟子などと思ったことは一度もない。戦友であり、友であり最大の味方である」
「デビュー前から知り合っていたら、藤子不二雄先生みたいになっていたかも知れない。」
そして、現在では永井豪と絵柄が似すぎているためか、もともとがアシスタントであったせいか、石川賢という名前も永井豪と比べると小さいものとなっています。豪ちゃんはまだ元気なのに もうお亡くなりになられているのも残念。
永井豪も石川賢も風呂敷を広げるのが好きで、たたむことをあまり考えていませんが、たたむ方向性がちょっと違ってる。
永井豪が最終的には明るい方向に向かっているというか、救いがあるのに対して、石川賢は「世界が破滅したからどうした」という気持ちが見え隠れしていて、救いがないように感じます。執着と狂気と不幸。「とりつかれた」と言う言葉がいろんな場面で思い出される。
石川賢の代表作と言えば次のものが有名でしょうか
とくにゲッターロボにおいては「永井豪・石川賢 共作」です。細かい事情等はウィキでご確認をしていただきたいのですが、真・ゲッターに繋がる破滅と狂気の世界観はまさに石川賢といえるのではないでしょうか。
スーパーロボット大戦や真・ゲッターでしかゲッターロボを知らない方も多いと思うんですが、あのもう全部壊れていってみんな死んでしまう世界は実は石川賢らしさ満点と思っています。
チョーカッコイイ。第1巻に出てきますが、これは後期の絵だろうなぁ。
この辺の古い絵では本当に永井豪と区別は難しい。
学生運動とか左翼とかよく出てくるのは時代なのかご本人がお好きなのか・・
永井豪の影に隠れてしまった天才、だと思います。藤子不二雄のようにコンビでやっていたらどれだけの相乗効果があったのかと夢想してしまいますが。
eboojapanでしか電子書籍がなく、また、再販もなく、とても残念。
永井豪とまでは行かずとももう少し知名度も人気もあっていいはずの漫画家だと思います。