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自分が40代になったことが信じられない40代のために!

【書評】上橋菜穂子 獣の奏者Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ ★★☆☆☆


 

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

 

獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに…。

 

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

 

傷ついた王獣の子、リランを救いたい一心で、王獣を操る術を見つけてしまったエリンに、学舎の人々は驚愕する。しかし、王獣は「けっして馴らしてはいけない獣」であった。その理由を、エリンはやがて、身をもって知ることになる…。王国の命運をかけた争いに巻きこまれていくエリン。―人と獣との間にかけられた橋が導く、絶望と希望とは?著者渾身の長編ファンタジー。

 

獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)

獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)

 

あの“降臨の野”での奇跡から十一年後―。ある闘蛇村で突然“牙”の大量死が起こる。大公にその原因を探るよう命じられたエリンは、“牙”の死の真相を探るうちに、歴史の闇に埋もれていた、驚くべき事実に行きあたる。最古の闘蛇村に連綿と伝えられてきた、遠き民の血筋。王祖ジェと闘蛇との思いがけぬつながり。そして、母ソヨンの死に秘められていた思い。自らも母となったエリンは、すべてを知ったとき、母とは別の道を歩みはじめる…。

 

獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

 

王獣たちを武器に変えるために、ひたすら訓練をくり返すエリン。―けっしてすまいと思っていたすべてを、エリンは自らの意志で行っていく。はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、激化していくラーザとの戦の中で、王獣たちを解き放ち、夫と息子と穏やかに暮らしたいと願う、エリンの思いは叶うのか。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、“災い”が、ついにその正体を現すとき、物語は大いなる結末を迎える。

 

うーむ。

 

自分がひねくれているのかと最近マジで不安。

読書メーターamazonなんかでものきなみ高評価。感動した!涙が止まらない!マジか!

 

率直に言うと、話はうまい。なんというか読者の気持ちの盛り上げ方というか、読者が階段を一歩一歩登るように話に引き込まれる、そんなうまさはある。

 

ただし、その階段から少し目をそらすとゴミが散らかっている。それは設定の矛盾だったり、一歩一歩進んでいくから気づかなかったけどよく見ると最初と方向が違っていたり、そんなゴミ。

 

足元だけを見てひとつひとつ階段を登ればきっと頂上では感動の涙がでるのだろう。でも残念ながら、お父ちゃんは今登った一歩と最初の一歩を比較したり、ふと歩みを止めて左右を見たり、くるっと後ろを振り返って眺め回したりそんなカイダンの登り方をするのだ。

 

お父ちゃんの楽しみ方は邪道なのかもしれない。もっと純粋におはなしを楽しめばいいのかもしれない。わかってるんだけどなぁ

 

どういうところが気になったかは次回。

 

 

 

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