ぼくんち ★★★★★ 西原理恵子のいちばん
西原理恵子は長いです。初めて見たのは20数年前(年がバレる)のヤングサンデー巻末の「ちくろ幼稚園」。それはそれは下手くそな絵が。
その次は近代麻雀だったかで、「まあじゃん放浪記」、これは今の「毎日かあさん」に通じる自伝風西原理恵子の出発点か。
それからも鴨ちゃんと知り合った「鳥頭紀行」や「できるかな」、一躍ブームになった「恨ミシュラン」などなど。
この20数年、いろんな西原理恵子の本を買ってきましたが、この「ぼくんち」がいちばんです。大人のための残酷な絵本。現実は辛く理不尽で、そしてそこに生きている人がいる。生きるという事がどれだけ大変なのか、そしてそこで笑うことがどれだけ大事なことなのか。
白黒版もあるのですが、ぜひ愛ちゃんが精魂込めて塗ったこのカラー版を買ってください。
好き嫌いが大きいサイバラですが、ぜひ一度。これを。