【マンガ】キン肉マン 59巻 ★★★★★ その2 流れるような試合展開がスバラシイ!!! 超人閻魔vs悪魔将軍
これは声を大にしていいたいんだけども、運命の5王子で完結した第1章より、完璧超人始祖編のほうが、マンガとしての出来は絶対によい
ストーリーももちろんだが、流れるような試合運びは、WWEのWrestle maniaを彷彿とさせるし、なにより読者の視点を意識したコマ割がすばらしい
書かれていなくてもコマ間の動きが見えているかのようにわかる
近いうちに書こうと思うんだけど、東京喰種には見習って欲しい。コマだけを見比べると東京喰種の方が絵はうまいのかもしれないけど、流れがまったくわからん。ヒトコマヒトコマ「これは?」って確認しながらじゃないとわからない、ストーリーもなあ・・・
作者と読者で同じものが見えている。書かれていないコマ間の動きが完璧に見える。
1台のカメラで撮ったシーンが何コマか続き、カメラが切り替わるシーンでは客席が映るなど、読者の視点と意識の切替がスムーズ。テレビや映画を見ているよう。
ここに2枚貼り付けているが、最初は悪魔将軍のソバットから片手を股間に差し入れてのワンハンドスラム。客席を映すことでカメラの変更がわかり、その間に悪魔将軍のツームストンパイルドライバーが炸裂。引きのシーンでも基本的に同じアングル。カメラが切り替わるところでは、ネメシスを映すなど非常にわかりやすい。読者は余計なことを考えないでいいので迫力とスピード感がある。
マンガ描きではないが、長年マンガを読んできてこれだけわかりやすいバトルシーンはドラゴンボールくらいしかないと思う。
東京喰種11巻では
ウリに殴られる才子。次のコマの足は才子?右手+千手観音パンチ、吹き飛ばされるウリ。上から降ってくるシャオ
キン肉マンと比べてカメラの切り替わりが早い、と言うよりも一コマ一コマが独立していて、流れがつかみにくい。途中が抜けている
才子は後ろ向きに飛ばされたのに、次のコマでは着地したというより踏み込んでいる。着地して踏ん張る足ならわかるのに。
ウリも飛ばされている次のコマでは手前に落ちてきているが、逆の方がいい。ふっ飛ばしたほう(才子)が手前に残って、 飛ばされた方(ウリ)は奥に行ったほうが感覚的にわかりやすい。
カメラの話で言うと、千手観音パンチのときは才子の正面からカメラ、次のコマでは才子の後ろから、左ページの1コマ目はグルーっと反対方向にまわってウリが落ちてくるところを撮っている。
視点の移動が激しすぎて流れが見えない。ゆでたまごはTVでみるプロレスの影響だろうか、とても動画的な作画なのに対し、東京喰種ではコマ間の繋がりがなく、1コマ1コマが絵画的(褒めて言えば)。
ストーリーも最近迷走気味なので頑張って欲しい
東京喰種トーキョーグール:re 11 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/06/19
- メディア: コミック
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次巻の60巻で完璧超人始祖編は終了だが、何十年とキン肉マンを読んできても、
今が最高
だとマジで思う。