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自分が40代になったことが信じられない40代のために!

【マンガ】テンプリズム12巻 完結 ネタバレその2 ★☆☆☆☆ キャラクタがよくわからんかった


 

 

 

ようやく終わったテンプリズムですけども。

やはりキャラクタが何をやりたいのか、読者が理解できなかったってのが大きいのではないかと。

 

ツナシ

・・・オロメテールという強大な力を持ちつつも何がやりたいのか・・・。初期は死んだと思っていたユイの意思に応えるためだったと思うんだが、ユイが死んでいなかったと判明してからは何を目的にしてたんだろう。骨の国に対する復讐・・・?うーん、最終的には自分には捧げるものが何もなかった。この辺言葉遣いがおかしくてよくわからん。

”捧げる”ものも持たなかったから

”力”が出た時はそれを持て余し我を失う

たとえ悪でもあいつらの”捧げる”ものへ一直線だ 

 捧げる、っていうのは自分の中にあるものを”捧げる”んだと思うんだが、”捧げる”ものへ一直線・・・ってのは奉仕の対象で外にあるものになるんだよなあ

 

どっちだ?

 ”捧げる”より”尽くす””奉仕する”のほうが、いいんじゃないのかなあ

 

ニキ、ベルナ

・・・どっちもさっぱりわからんし。何をやりたかったか作者もわかってないんじゃないの?もうさっぱり

読者を驚かせるためだけに、動いていたよね。そんなん見えてる。

 

ユイ

・・・何がしたかったんですかねえ。カランの再興?ツナシの成長?何?

 

アモウ

・・・メインキャラの中ではまだ一番わかるかなあ。結局骨の国のシステムを壊したかったのはこの人ってことでしょ。ツナシもニキもベルナも、その思うとおりに動かされたのかな。

アモウが黒幕ってことにしないともう収まりがつかないってのが理由な気もするけどね。

 

で、骨の国のシステムをぶっ壊したってのは皇帝とかどうしたんですかね?ライタイトは使えなくなったんだろうけど、前進前進で活気にあふれていた骨の国はどうなってしまうんでしょうね。現代で言えば化石燃料禁止にしたようなもの?それとも原発停止レベル?

 

ライタイト

・・・結局コレもいいか悪いかよくわからんのよね。素質のある人間は特殊な加工を施したライタイトから魔力を得ることができる、だけだろ?いいじゃん。

その結果人間性が崩壊したり、寿命が短くなったりするわけでもないんでしょ?そんな話はなかったし魔力が使える人が何かに耗弱している表現があったわけでもなし。

体内に埋め込むのは特殊例だしね。成功者はニキっちだけでしょ

 

 

骨の国

・・・結局「システムが悪い」ってことでお茶を濁しましたが、システムってなんだよ?ライタイトがまずいのか?でもそれはシステムとは言わんだろ。石油や原子力と同じくただの動力源。

国のシステムって、行政なり司法なり立法なり、もしくは身分制だったり教育だったりでしょ。ツナシがぶっ壊したシステムって何?

他国を侵略しないと持続できないシステムでもあるの?骨の国には。

あえて言うなら40歳になって行く天国の門だよね。あれは人口ボーナスをずーっと得るために老人切り捨てしてるってことだろうから。まあそのシステムぶっ壊すのは納得できる。ただ現代日本のような出生率が低い国には効果がある政策かもしれんが、高度経済成長している国にとっては有益な人材を殺しているだけに思えるけどね。

でもそれだって他国を侵略することと直接的なつながりがあるとは思えないしなあ。

ツナシがどのシステムに対して怒っているのかがわからんのが問題だな。

 

 

ライタイトがなくなったって、獣人を作ったりして他国に侵略するんじゃないの?

ハッキリ言って辻褄合わせだよね。打ち切りに近い状態でまとまらないから、「システム」って言葉に逃げてる。アモウやベルナ、ニキを殺さずに終わらせるためですよね。

 

全般的に誰にも喜ばれてなかったのじゃないか。

この20年で一番曽田正人批判が多かっただろ。

 

曽田先生の次回作にご期待します!

 

 

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