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自分が40代になったことが信じられない40代のために!

【マンガ】応天の門 1巻 ★★★★☆ 在原業平(大人)と菅原道真(少年)の平安探偵コンビ


 

応天の門 1巻 (バンチコミックス)

応天の門 1巻 (バンチコミックス)

 

時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!? 「回游の森」「SP」の気鋭・灰原薬がおくる、平安クライム・サスペンス!

絵はとても上手なんですが、「あーなんかBLぽい?」と思って手に取る。wikiでみるとやっぱり女性マンガ家さん。女性がダメなわけじゃないんだけど、女性漫画家がかく男性主人公は嘘くさいというか「そんなやつぁいねえよ」みたいなのがあって、割りと抵抗感。

 

だったんですが、これは在原業平も道真もそんなことはなく、非常におもしろい

在原業平 - Wikipedia 生年825年

菅原道真 - Wikipedia 生年845年

なのでちょうど20歳の年の差。

 

藤原高子の入内(866年)には至っておらず、また清和天皇の即位(859年)は済んでいますので、860~865年のお話でしょうか。仮に860年とすれば、業平35歳、道真15歳。

 

頭は良いが人付き合いが嫌いで外国(唐)に憧れる秀才肌の道真と、女好きだが面倒見がよく年下の道真の知識に頼りつつもその性格を心配する大人の業平の組み合わせ。

イイデスネ。

実際の歴史の流れを追いつつ、左近衛権少将である業平が事件を追い、「鬼や魍魎などいない」と科学的な思考で解決を手伝う道真。

応天の門」のタイトルからはやはり「応天門の変」を思うわけですが、どうなんでしょうね。そこが一つの山場なのかな。それとも道真が怨霊となるまで続くんでしょうか。

応天門の変 - Wikipedia

 

現在6巻までですが、なかなか楽しみ