【マンガ】ゴールデンカムイ 面白い★★★★★ 久しぶりにキタコレ
『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!
時代は日露戦争後の明治、舞台は北海道のお話。
日露戦争帰りの兵隊杉本とアイヌの少女アシリパの二人が、隠されたアイヌの金塊を追いかけます。
砂金の在り処は24人の死刑囚の体に刺青として隠されている!
バラバラに逃げまわる死刑囚もいれば、それ以外の他の死刑囚を率いる老いてなお鬼の副長”土方歳三”。土方もその死刑囚を追う!さらに北海道第7師団の一部を私兵として使う鶴見中尉。
三者三様、北海道の広大な大地を舞台に金塊争奪戦が繰り広げられます。
筋立て自体も面白いのですが、キャラクタがいい。メインの杉本は「不死身の杉本」と呼ばれ、戦いとなれば相手を殺すことに抵抗もありませんが、日常は異文化のアイヌにも尊敬を持ち、年下の少女であるアシリパさんも丁寧に接するいい男。アシリパさんはコテッコテのアイヌの少女ですが、縫い物よりも狩りが好き。彼女が作るアイヌの料理がまた魅力のひとつ。味噌のことを「オソマ(うんこ)」と信じて疑いませんでしたが、ようやく食べることが出来ました。
(「ヒンナ」はアイヌ語で「美味しい」)
実はお気に召したご様子・・・
アイヌ料理も見どころのひとつで、ほぼ毎話で何か食べてます。
リス、シカ、ヒグマ、タヌキ、大鷲ほかいろいろ・・
その料理方法も、骨ごと叩いてミンチにしてそのまま食べるチチタプゥや、脳みそに塩振るだけとか、カワウソの頭の姿煮とか、こういうアイヌ料理の店とかないんですか?ちょっと食べたいんですけどヒンナヒンナ
初めて知った作者なんですけど、間の取り方がうまい。表情もいい。時々出てくる死んだ目とか好き。身体もしっかり骨が付いてて不自然がない。アシリパさんの脚はちょっと細い気もするけど。
久々に「これはおもしろい!」と断言できるマンガ。