【書評】ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ ★★★★☆
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: 文庫
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内容紹介
これも範疇としてはラノベになってしまうのでしょうか?
表紙が最近のキレイなアニメ絵っぽいので、なんとなーく手に取りづらい年齢層の方も多いような気がしますが、中身はしっかりしたミステリーだし、古書という切り口もいいと思います。登場人物もちゃんと造形ができてるし、不必要な人物もなくそれぞれに役割があり、主役二人に関しては好感がもてて応援したくなります。
ラノベも読むんですよ?読むんですけど、なんでもごちゃ混ぜすぎて昔ながらのジャンル区分を壊しているような気がして仕方ありません。山田風太郎も菊地秀行も田中芳樹も、今の時代だとラノベに括られてしまうんでしょうか?
ラノベという皮を被ったほうが売れ行きが良くなるのかもしれませんが、あまりにも種種雑多過ぎて、逆に埋もれてしまっているものがあるんじゃないかと思う今日このごろ。
せっかくの良シリーズなので「ラノベだから」と思って手に取らない人がいるとすれば残念ですね。
さて、シリーズも6冊目。あとがきで後1~2冊と書いてありましが、いいと思います。長々と続くことがオモシロイ時もありますが、このシリーズはお母さんとの決着をつけた当たりで完結させたほうが綺麗だと思います。
今回は第1作と同じく「太宰治」、あの人も出てきます。もうちょっと主役二人がキャッキャウフフしてくれてもよかったんですが、あの二人だとこのくらいでしょうかねえ。
★-1はちょっと今回の犯人がねえ。そうくるかなぁ?ちょっと納得できなかったので。