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【書評】永井泰宇(高円寺博) デビルマンとか手天童子とか凄ノ王伝説とか ★★★★☆



Amazon.co.jp: 永井 泰宇:作品一覧、著者略歴

 

当時からマイナーでしたが、永井泰宇(ナガイヤスタカ)ではなかなかご存じの方の少ないようです。

 

永井泰宇 - Wikipedia

 

永井豪の実兄で別名「高円寺博」、永井豪のマンガの原作とかでよく見た名前なのでこっちなら知っている人もいるかも知れない。代表作は「まぼろしパンティ」

 

永井豪の作品のノベライズが多いのですが、オリジナルの「39 刑法第三十九条」は映画化されているし、中村雅俊が主演でTVドラマ化した「夜逃げ屋本舗」は結構有名ですね。どっちも見たことないけど。

夜逃げ屋本舗 - Wikipedia

 

永井豪を語りだすと長いんですが、基本的に永井豪は「大風呂敷を広げるのが楽しい」作家で、風呂敷をたたみ始めると物語が矮小化すると思っているフシがあります。つまり「あえて風呂敷をたたまない」

 

「デビルマン」は日本マンガ史上に残る素晴らしい結末でした。「手天童子」は彼の作品にしてはすべてが収まるところに収まった作品でした。が!「凄ノ王」はあえて結末を考えてなかったとか、バイオレンスジャックがデビルマンに収斂するとか。盟友石川賢もそんな感じでしたが、基本的に爆発力がスゴイ漫画家だと思います

石川賢 (漫画家) - Wikipedia

 

そんな永井豪の実兄である永井泰宇ですが、弟よりは物事をまとめる努力をされているようで、マンガではわからなかった詳細がわかったり、綺麗に決着が付けられていたり。何しろ兄弟で挿絵も永井豪が描いているのですからほぼ公式みたいなものでしょう、たぶん。でも豪ちゃん、読んでないかもな…

 

で、活動時期は主に20〜30年前。絶版ばかりで電子化もされておらず、古本さえ出回っていないありさま。

チョコチョコと古本を買い集めてますが、本体10円なのに送料700円とかな!北海道からとかな!

 

なんとか再販してくんないですかね?