【書評】火星のプリンセス ★★★★★ 武部本一郎の表紙だから
火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)
- 作者: エドガー・ライスバローズ,Edgar Rice Burroughs,厚木淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/06
- メディア: 文庫
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火星の幻兵団―合本版・火星シリーズ〈第2集〉 (創元SF文庫)
- 作者: エドガー・ライスバローズ,Edgar Rice Burroughs,厚木淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 文庫
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火星の秘密兵器―合本版・火星シリーズ〈第3集〉 (創元SF文庫)
- 作者: エドガー・ライスバローズ,Edgar Rice Burroughs,厚木淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2001/06
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火星の古代帝国―合本版・火星シリーズ〈第4集〉 (創元SF文庫)
- 作者: エドガー・ライスバローズ,Edgar Rice Burroughs,厚木淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2002/09
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いまどきの小学校の図書室はどうなのだろうか。オレの小学生の時、このシリーズが高学年向けの棚においてあり、漢字が少し読めるようになった3~4年生のころに背伸びして読んだ覚えがある。
まだスター・ウォーズも公開前だったような気がするが、(さすがにそれはなかった。wikiをみると映画公開は1977年だが、TV初放映が1983年で12歳。当時はレンタルビデオがない時代なので、おそらくこれが初見)スター・トレックは見てたな、宇宙家族ロビンソンとか。
そんなSF好きな、外国に憧れのある小学生男児にとって、武部本一郎の描くデジャー・ソリスはとても魅力的でストーリーと相まってドキドキしながらこの本を読んだ。
じつはこの合本版、既に絶版になっており結構プレミア付き。1年ほど前に4冊合わせて2万円弱で購入した。wikiを見ると1999~2002年に発売されていたようだ。当時第1集だけは新品で購入したが引越などで紛失してしまっていた。
今まで一度もこのシリーズを読んだことがなく、2012年に「ジョン・カーター」と言う名前で映画化してたので原作を読んでみようと思ったのなら、この合本版ではなく新訳版で読むのもいいかもしれない。
Kindle版なら400円で購入できますが、今amazonの書評読んだらオレと同じように「武部本一郎の表紙がないとか何を考えているんだ!」ってコメントばかりで笑ったわ
昔の思い入れのある人間にとって、武部本一郎の表紙も挿絵もない火星シリーズなど、辛子のはいっていないただの明太子、そうそれはただの魚卵なのだ。
武部本一郎の描くデジャー・ソリスこそ真実!
一人で行くディズニーランドも楽しいかもしれないが、誰か好きな人と行くのがもっと楽しいのと同じく、火星シリーズは武部本一郎の表紙があってこそオモシロイ。
古本屋で見つけたらぜひ購入して欲しい。