【書評】甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帳(1)★★★★☆
内容紹介
家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽くし、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ!
中学生の頃、読んだことがありますが20数年ぶりに再読。おや計算が・・
当時と変わらず面白く読んだ自分にある意味感心した。
改めて読むと、現在のバトル物に比べあっさりした感じ。これ現在だったら最低でも5冊分くらいになりそうです。もう少しバトルがしつこくても良かった。キャラクターが使い捨て。
天膳は・・・死にすぎ。必ず相手の技にひっかかるのは生き返りの作法でしょうか。 ラストは、ロミオとジュリエットハッピーエンド版でも良かったのに。
唯一というか、残念な点として天野喜孝の描く表紙がkindleでは見えないこと。
山田風太郎と天野喜孝というとんでもなく素晴らしい組み合わせにもかかわらず、本棚状態でしか表紙が見えません。