マネー・ボール ★★★☆☆ 野球ファンのための本、ではありません
- 作者: マイケル・ルイス,中山宥
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2004/03/18
- メディア: 単行本
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内容紹介
メジャーリーグの球団アスレチックスの年俸トータルはヤンキースの3分の1でしかないのに、成績はほぼ同等。この不思議な現象はゼネラルマネージャーのビリー・ビーンの革命的な考え方のせいだ。その魅力的な考え方はなんにでも応用できる。
マイケル・ルイスはこの本で、その考え方を、切れ味のいい文体で、伝記を書くように書いた。ここには選手たちがたどる数々の人生の感動と、人が生きていくための勇気が溢れている。
マイケル・ルイスはこの本で、その考え方を、切れ味のいい文体で、伝記を書くように書いた。ここには選手たちがたどる数々の人生の感動と、人が生きていくための勇気が溢れている。
日本でも話題になったマネー・ボール、原作およびDVDです。原作の方には「完全版」が出ているらしいのですが、読んでいないので省きます。
野球好きの野球ファンのための本、ではありません。
ビジネス書として非常に優秀だと思います。少ない予算で勝負しなければならないゼネラルマネジャーが、スカウトたちの「今までの経験」に頼らず、何が勝つために必要なのかを考え、それを数値化し、そして少ない予算の中で勝負する。常識にとらわれずドライに判断する。ただでさえ日本と比べた時アメリカはドライだと感じることが多々ありますが、さらにドライに徹したチーム戦略で、日本人からすると納得出来ないと感じられることも出てきます。
小説、と言うよりフィクションや伝記。
映画については、細かい数値やビリー・ビーンの内面があまり表現されていなかったように思いました。先に原作を読んだからかもしれませんが。
「面白かった!」と興奮する話ではありませんが、自分の仕事について考えさせられる作品です。